ドイツの扉

ドイツの扉

1年間限定のドイツ生活。わからないことだらけだけど、ドイツの扉をたたいてみます。 → 2018年3月末に帰国しました。ちょくちょくドイツには行くので、引き続きドイツのことや日独異文化について書いていきます。

ドイツで秋限定の飲み物といえば

ドイツといえばビールのイメージですが、街によってビール派の街かワイン派の街かに分かれるようで、私の住む町は断然ビールの街。一応ワイナリーもワインバーもあるようですが、数あるビール醸造所やビアガーデンに押され気味。私もいまだに地元のワインは飲んだことがありません。

 

とはいえ、私の住んでいるフランケン地方自体はフランケンワインの産地。丸くてかわいいボトルに入った辛口で美味しい白ワインが楽しめるワインの街がいくつもあります。

 

先日旅行の帰りにたまたま通りかかったイプスハイムという小さな町もそんなワインの街の一つのようで、通りのあちこちにワイナリーやワインバーが並んでいました。

 

そして、どこのお店の前にも「Federweißer(フェーダーヴァイサー)あります」の看板が。

 

フェーダーヴァイサーは発酵途中のワインで、この時期にしか飲むことができないドイツの秋の味覚。話には聞いていたのですが、私の街では見かけないので、今回イプスハイムで初めて試してみることに。

 

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 白く濁ったこのお酒、酸味が強い葡萄ジュースといった感じの口当たりで、さっぱりと爽やかな味です。アルコール度数も高くないのでぐいぐい飲めてしまいます。フェーダーヴァイサーといえば白が定番らしいのですが、ここでは珍しく赤のフェーダーヴァイサーもありました。こちらは後味に渋みがあったので、私は白の方が好み。

 

また、フェーダーヴァイサーといえば、Zwiebelkuchen(ツヴィーベルクーヘン)と呼ばれる玉ねぎのキッシュのようなものを食べながら飲むのが定番だそう。残念ながら私たちが行ったときにはツヴィーベルクーヘンは売り切れてしまっていたのですが、そのかわりに玉ねぎたっぷりのフラムクーヘン(薄いピザのようなもの)を出してもらいました。

 

今年はたまたまこの時期にドイツにいたからこそ味わえたフェーダーヴァイサー

この先この時期にドイツに来ることは難しいので、次にフェーダーヴァイサーを飲めるのはいつになるんだろう、とちょっと寂しくなった帰り道でした。