ドイツの扉

ドイツの扉

1年間限定のドイツ生活。わからないことだらけだけど、ドイツの扉をたたいてみます。 → 2018年3月末に帰国しました。ちょくちょくドイツには行くので、引き続きドイツのことや日独異文化について書いていきます。

ドイツでアイスコーヒーを注文するとどうなるか

コーヒーはホット派なので、普段ほとんどアイスコーヒーを飲むことはないのですが、蒸し暑い日のアイスコーヒーは美味しいもの。氷が溶けてちょっと薄くなってしまうのも、なんとなく夏の味として許せてしまうのが不思議です。

 

しかし、日本人が思い浮かべるアイスコーヒーというものはドイツには存在していない気がします。なぜなら、ドイツでアイスコーヒーを注文すると…

 

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でてくるのはこれです。

 

そう、アイスクリーム+コーヒー。

要するにコーヒーフロートのようなもの。

初めて注文したときの衝撃は忘れられません。

 

これはこれで美味しいんですけどね。

 

 

ドイツから小旅行〜アムステルダム〜気になったもの編

アムステルダムは運河も美術館も素晴らしかったのですが、私が何よりも気になったのがこれ。

 

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アムステルダムだけなのかオランダではどこもそうなのかわかりませんが、レストランではフォーク、ナイフ、ナプキンがこういった小さな袋に入って出てくるのです。ビールメーカーの広告になっているものやお店のロゴが入っているものが多いようでしたが、どれもなんだかすごく可愛く思えました。

 

なんていったって、ドイツではケーキにフォークがブスッと刺さった状態で出てきますし、肉の塊にもナイフが刺さった状態でテーブルに運ばれてきますから。

 

お隣の国とはいえ、ずいぶん違うものですね。

 

 

ドイツから小旅行〜アムステルダム〜グルメ編

美味しいオランダビールを求めて訪れたアムステルダム。食べ物は正直なところ期待していなかったのですが、ビールのお供に最高だと思ったのがこれ。

 

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ビターバレンというオランダ版コロッケのようなもの。濃厚なクリームコロッケの中身が牛肉といえばわかりやすいでしょうか。

 

バーで注文したところ、「これはフォークを使わず手で食べてくださいね。口を火傷するのも味のうちですよ、あはは。」と店員さんに言われました。

 

中身は恐ろしく熱いクリームなので、恐る恐るでしたが手づかみで。濃厚な味にマスタードがよく合います。居酒屋の鉄板メニューのようなものらしく、あちこちのバーで見かけました。

 

これからオランダ旅行を計画している方は、ビターバレンを楽しむためにもウェットティッシュをお忘れなく!

 

 

ドイツから小旅行〜アムステルダム〜お酒編

パスポートに押される入国/出国のスタンプは海外旅行の楽しみの1つだと思うのですが、EU内の移動の際にはそれがないのがちょっと残念。とはいえ、国内旅行の感覚で外国に行けるというのは良いものです。

 

先週末はドイツからアムステルダムに行って来ました。最寄りのニュルンベルク空港からたった1時間15分で到着です。アムステルダムは空港から市内までも電車で15分くらいなので、本当にあっという間に着いた感覚です。

 

アムステルダムに着いて改めて気付いたのですが、オランダ語ってドイツ語に似てる!字面を見てもそうは感じなかったのですが、車内のアナウンスなんかを聞いたり、レストランのメニューを口に出したりしてみると、ドイツ語の方言みたい!ドイツ人夫と2人でなぞなぞ感覚でオランダ語の意味を推測して盛り上がっていました。

 

それはさておき。

 

今回の旅の目的はオランダのビールを試すこと。

 

オランダといえばハイネケンですが、個人的な好みとしては、ハイネケンは味が薄い。きっと他にも美味しい地ビールがあるに違いない!!ということで、あちこちで飲み歩きました。それはもうあちこちで。

 

 

思っていた以上にオランダにはビール醸造所が多く、これまで聞いたことがなかったビールをいろいろ試しました。

 

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(↑ドイツのビールマグに比べると小さなグラスに入っているので驚きましたが、このビールはアルコール度数が高め。この量で出されるのも納得。)

 

しかし、どれもそれなりに美味しいのですが、どちらかというとさっぱりした味。個人的にはドイツ風のどっしりしっかり味があるビールが好きかも。

 

 

最終日のフライト3時間前に立ち寄った、オランダビールだけを扱うバー、Arendsnest  (http://www.arendsnest.nl/mobile/ )で店員さんに話を聞いたところ、アムステルダムではベルギー風のビールが主流で、ドイツ風のものはあまりないそう。確かにベルギービールを置いている店が多かった気がします。

 

最後の最後にその店員さんの友達がやっているというバーを紹介してもらい、駆け込みで行ったのですが、そこで出会ったオランダの蒸留酒、ジェネバがとても美味しく印象に残りました。

 

いわゆる「ジン」なのですが、オランダではストレートをビールと一緒に飲むことが多いそう。ちょこっとずついろんな種類を試させてもらい、気に入った一杯を頂きました。グラスから溢れるほどなみなみに注いでもらえましたが、これもオランダ流でしょうか?

 

そのお店で一緒に試した果物のリキュールも美味しく、オランダ飲んだくれ旅の大満足な締めくくりになりました。

 

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(↑これはプラムのリキュール。梅酒とはまた違う甘さと後味で、いくらでもぐいぐい飲めそうな恐ろしさ)

 

 

 

 

ドイツでおすすめのハーブティー

ハーブティーというと何となくお洒落な響きですが、ここドイツではハーブティーは薬扱いのことが多いようです。薬局に行くと、通常の薬だけではなく乾燥させたハーブの束や刻んだハーブが積まれていることがあり、ハーブが薬としてドイツ人の生活に根付いていることがわかります。

 

私は風邪をひきやすく、また頭痛持ちでもあるので、高校生のころから風邪薬と頭痛薬は手放せませんでしたが、ドイツに来てからはドイツのハーブティーを試すようになりました。

 

いくら薬とはいえ、ハーブティーなんて所詮お茶でしょ?と最初のころは思っていたのですが、これが意外と効くのです。

 

私が良く買うのはこの3種類。このメーカーのハーブティーはスーパーやドラッグストアでも買えるのでお手軽。値段もひと箱1ユーロしません。

 

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 左から、喉用のお茶、セージティー、「頭とリラックス」用のお茶。

 

一番よく飲んでいるのはセージティーです。ちょっと喉が痛いかなと思った時に飲むと抜群の効き目。セージキャンディーも薬局に売ってあるのですが、これもよく効きます。ただし、セージは子宮を収縮する効果があるらしく、妊娠中は飲んではいけないそうです。

 

喉用のお茶は少しだけねっとりした甘さがあるお茶で、咳が出ているときや痰が絡むときに飲むと喉が落ち着きます。

 

「頭とリラックス」という妙な名前のお茶はラベンダーの香り。頭がすでに痛くなってしまった後だとあまり効き目はありませんが、PC作業を長くしていた時や、携帯を見ると目がチカチカするときなどの頭痛の予兆があるときに飲むと、頭がすっきりします。

 

どれもケミカルな薬のように「効いてる!」という感じはないのですが、症状がまだ軽いうちに飲むと緩やかに効いているのがわかるので、漢方薬のようなものでしょうか。

 

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このメーカーのハーブティーは箱も小さく値段も安いので、ドイツ旅行のお土産にもおすすめです。あくまでも薬なので、あまり美味しいものではありませんが。

 

 

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ドイツで理想の老後について考える

「将来の夢」を語るには年を取りすぎた、と30歳を過ぎたあたりから思うようになりました。10代のころの将来はキラキラしたものだったけれど、30代の将来には自分の生活、健康、年金、親の介護のことなど現実的なことが立ちはだかるもの。

 

我々の老後は暗いぞ!と思ったりもしていたのですが、最近老後はこんな生活がしたいと夢を持つようになってきました。

 

その理由は、ドイツの語学学校で素敵な大人にたくさん出会ったこと。

 

私が通う語学学校は30代から60代までの割合が多い大人の学校。

世界中から学生ではない大人たちがドイツ語を学びに集まります。おそらく私の学校に大人が多い理由は、短期間でも受講ができること。最低1週間からでも飛び込みの受講が可能ということもあり、バカンスがてら授業を受けていくという人が結構な数います。

 

旅行が趣味というオーストラリア人夫婦や、ドイツに自分たちのルーツを探しに来たブラジルの農場主の夫婦、去年旦那さんを亡くしたばかりで気分転換に来たというタスマニアの女性、退職後趣味だったドイツ語のブラッシュアップにやってきたアメリカ人の男性。みんな50代後半〜60代なのですが、すごくアクティブ。ただ旅行を楽しむだけじゃなくて、勉強をしたいと思えるガッツが羨ましい。

 

老後はまだまだ先だけれど、私も将来彼らのように短期間でもいいから定期的に海外で語学の勉強を続けたいと思うようになりました。理想の老後を過ごすためには健康に気を付けつつ頑張って働かなければ!と改めて思うのでした。

 

 

 

 

 

ドイツでバスの乗車マナーについて考える

混みあった朝の通勤バス。空いた席に荷物を置いて涼しい顔をしている人がいたらムッとしますよね。私はします。もしくは二つ並んだ座席の場合、窓際の座席をあけたままで通路側に座っている人がいたら、「詰めて座れば他の人が座りやすいのに」と思いますよね。私は思います。

 

ドイツのバスではこういったことをするお客さんがすごく、すごく多いです。

 

ドイツに来てすぐのころは、ドイツ人は乗車マナーがなってない!!と心の中でプリプリ怒っていました。ここは田舎だから乗車マナーなんてことを考えないんだろうかと思ったこともあります。実際、大都市では違うのかもしれませんが、バスだけではなく電車であっても、まるで隣の席も自分の座席のように使う人が多いのです。下手をすれば向かい合っているコンパートメント席4席を独り占めなんていうことも。

 

しかし、最近になって思うことがあります。それは、ドイツ人にとってこれは乗車「マナー」ではなく、乗車「習慣」に過ぎないのではないかということ。

 

マナーは良し悪しがあり、マナーを守らないということは他人に敬意を払わないことであり、社会生活に適応できていないことを意味します。しかし、習慣は「どう行動するか」ということであり、そこに良し悪しの判断は入ってきません。

 

日本では混んでいる交通機関の中で空いている席に自分の荷物を置くという行為は明らかにマナー違反。本来ならそこに座れるはずの人が座れないということになってしまいます。

 

しかし、ドイツでは誰かの隣に座るときには、そこに荷物があろうとなかろうと「そこ空いていますか」「座っていいですか」と一声かけることがマナーであって、荷物を空いている席に置くことそのものはマナー違反だとはとらえられていない気がします。実際一声かければ快く荷物をどけてもらえることがほとんどですし、おそらく荷物を置いている人たちも「必要なら声をかけてくるだろう」という前提があるのだと思います。

 

マナー違反だと思っていた時にはイライラしていたドイツ人の行動も、単なる習慣だと思えばあまり腹が立たなくなりました。それと同時に、今までは空いている席であれば何も言わずに座っていたところを、隣の人に一声かけてから座ることを心掛けるようになりました。マナー違反だったのは私のほうだったのか、とちょっと反省しつつ。