ドイツの扉

ドイツの扉

1年間限定のドイツ生活。わからないことだらけだけど、ドイツの扉をたたいてみます。 → 2018年3月末に帰国しました。ちょくちょくドイツには行くので、引き続きドイツのことや日独異文化について書いていきます。

ドイツでメロンは庶民の味方

昔ほどではないのかもしれませんが、それでもやっぱりメロンは高価な果物の1つ。バナナやリンゴ、みかんほど頻繁に日本の食卓に並ぶものではありません。

 

ところ変わってドイツではメロンはお手頃価格。夏場は特に人気なようで、スーパーではゴロゴロとメロンが山積みになっています。だいたい値段はひと玉1.5〜2ユーロといったところでしょうか。

 

最近お気に入りなのがHonigmeloneホーニックメローネと呼ばれるメロン。

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「はちみつメロン」という名前のこのメロン、黄色いラグビーボールのような形をしています。

 

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(↑切って種を取った後なので形がわかりにくいですが。大きさもラグビーボールくらい)

 

白っぽい果肉はさっぱりした甘さ。カンタローペメローネと呼ばれるオレンジ色の果肉のメロンも美味しいですが、カンタローペはややべったりした甘さなのでホーニックメローネの方が好みです。

 

なんといっても値段が安いので、ザクザクと大胆に切ってテーブルに出せるのが魅力です。

 

 

 

ドイツのお洗濯事情

たかが水、されど水。ドイツは硬水なので肌も髪もギシギシのボロボロになるという話は以前ブログでも書いたのですが、もうひとつ大問題なのが洗濯です。

 

暑くなってくると爽やかな白い服を着たくなるものですが、ドイツで白い服を普通の洗剤で洗濯すると、もれなく灰色になります。

 

最初は他の洗濯ものが色落ちしてしまったのかと思ったのですが、どうやら犯人はドイツの水。そういうわけで白い服専用の洗剤を買ってきました。

 

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これは漂白剤は入っていないけれど繊維を白くする洗剤のようです。白い服だけではなく、色の薄い服も洗えるみたい。

 

確かにこれで洗うと白い服も灰色にはなりません。

 

ただ、すごく臭い。

ファブリーズや柔軟剤系統のにおいが苦手な方にはおすすめしません。

特にポリエステルの素材にはにおいが残りやすいようで、ジムで着るためのTシャツがものすごい洗剤臭に。

 

この洗剤は大容量なのでしばらくこれを使うしかありませんが、もうちょっとにおいが控えめの洗剤を探したいと思います。とはいえ、洗剤の蓋をお店で開けてにおいを嗅いでいたら、明らかに変な人ですが…。

 

ドイツのパンにもカビは生える

最近雨続きでまるで梅雨のようです。ヨーロッパの6月は気候が最高だとよく言われているけれど、残念ながら今年は違うみたい。

 

雨が続くとどうしても窓を開けての換気の回数が減るため、密閉度の高いドイツの家の中の湿度が上がります。かといって、雨のなか窓を開けると外の湿気が入ってきてより湿度が高まるということになり、大変悩ましいところ。

 

そんななか、数日前に買ったライ麦パンを食べようとパンの入った紙袋を開けると、切り口に白い粉が。最初はパンを焼くときの打ち粉かと思ったのですが、全ての切り口の両面に満遍なく付いています。

 

しげしげとパンを眺めている私の横に来た夫がひとこと、「あー、カビちゃったね」と。

 

この白い粉、カビなの?!とびっくりしました。パンのカビといえば緑だとばかり思っていたのに、この小麦粉みたいな白いものがまさかカビだとは。

 

これまで何度もライ麦パンは買っていますが、カビたのは初めて。やはりここのところの雨で湿度が上がったのが原因でしょうか。

 

ライ麦パンは袋の外に出しておくと石のように固くなるし、かといってビニールに入れてしまうとカビやすいそう。

 

雨の予報が出ているときは、ライ麦パンを買うのは避けたほうが良いのでしょうか?

 

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↑(ビアガーデンで出された巨大なパン。これだけでお腹いっぱいです)

 

 

 

 

ドイツで個包装が好まれるものとは

エコ大国ドイツ。商品の包装は最低限です。食べ物にしろ日用品にしろ、個包装が当たり前の日本人にとってはショッキングなパッケージが多々存在します。肉を買ってもケーキを買っても紙でくるっと巻いて渡される国ですから。

 

ドイツ式ミニマルな包装で一番ショックだったのは生理用ナプキンでしょうか。箱にそのままナプキンがずらりと並んでいるのを見たときには何が起きたのかと思いました。外には持ち出さない自宅用なのかもしれません(ちゃんと個包装のナプキンも売ってあります)。

 

また、お菓子類は基本的に個包装ではないので、クッキーなんかも箱や袋にそのまま。一度は棒付きのアイスクリームが箱に直に入っているのも見たことがあります。お店から持って帰るときに溶けてしまったら大惨事になりそうです。

 

そんなドイツなのですが、ついこの間「そこは個包装なんだ?!」と思ったものがありました。

 

それは、目薬。

 

 

出先で急に目が痛くなり、近くのドラッグストアで慌てて目薬を買ったときのこと。

 

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(↑一番安かった目薬。3.5ユーロくらい)

 

てっきり日本の目薬のように小さな蓋つきの容器が出てくるものと思ったら…

 

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なんと一回ずつ使い切りの個包装。15回分入っています。

 

なんか面倒くさいぞ!と最初は思ったのですが、よく考えてみればこれは持ち歩きに便利そうです。旅行のときなどにポケットにも入れておけるサイズ。

 

使用感はごくごく普通です。日本の目薬のようにすごくしっとり潤う感じや、スーッとする感じはありませんが、コンタクトで乾いた眼を潤すには十分。

 

じっくりパッケージを見比べたわけではありませんが、花粉などのアレルギー用なども売ってあるようでした。

 

 

 

ドイツで豆腐ジプシー

豆腐が食べたい。私の場合、豆腐欲のほうが米欲よりも強く、お米が食べたくなるより頻繁に美味しい豆腐が食べたくなります。しかし、ドイツに住んでいると、日本のお豆腐屋さんで買ったざるどうふの食感を思い出しながらため息をつくことが多々あります。

 

おそらくデュッセルドルフなど日本食スーパーが何軒もあるような場所であれば、ざるどうふや絹ごしの豆腐も手に入るのでしょうけれど、私の住む田舎町ではそうはいきません。

 

怪しげなアジア食材店の怪しげなバケツの水に浮かぶ怪しげな灰色の物体が「とうふ」と呼ばれていたり、瓶詰めの濁った水の中に入ったなぜかやたら賞味期限の長い豆腐があったりと、ドイツの豆腐事情は決して良くありません。

 

そんななか、在ドイツの日本人の方のブログで「リードルというスーパーの豆腐はまぁまぁいける」という情報を得たので、早速買ってきました。

 

リードルはドイツで展開するディスカウントスーパー。お店にもよりますが、うちの近所のリードルは地元の野菜が安いので結構人気です。

 

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これがその豆腐。1.85ユーロでした。

ベジタリアンのオーガニック(Bio)とうふ」って書いてありますが、ベジタリアンではない豆腐って存在するのでしょうか。いや、ドイツならやりかねない。魚のすり身を四角くまとめて豆腐って呼びそう。

 

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 そしてこれが中身。少しだけ水が入った状態でパックされています。

 

そしてここからは私の失敗。

 

豆腐の食感や味を確かめるためには、冷ややっこやお吸い物などの料理にすればよかったのですが、何にも考えずにコチュジャンと唐辛子で激辛豆腐炒めにしてしまいました!

 

一つ言えるのは、この豆腐は炒め物にすごく向いているということ。

キッチンペーパーに包んで2分チンするだけでばっちり水切りができます(1分でも十分だったかも)。炒めてもくずれることなく、カリカリの食感になりました。

 

豆腐自体の風味は辛味に消されて全く分からなかったので、次回はリベンジということでもう少しマイルドな料理にしようと思います。

 

 

 

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ドイツ人は雨に強い

昨日は朝から大雨でした。私はバスで通勤しているのですが、毎朝ほぼ同じ時間に通勤途中にあるアパートの前に小さな犬を連れたおじいさんが立っています。今日は雨だからいないのかな、と思ってふとアパートの方を見ると、3階の窓でおじいさんが犬を抱えて窓の外を見せてあげていました。可愛い2人です。

 

さて、ドイツ在住の日本人なら誰もが不思議に思うこと。それは、ドイツ人は傘をささないということ。

 

アメリカ人も傘をささないと不思議に思っていましたが、ドイツ人の雨への耐性はアメリカ人以上です。

 

あくまでも私の観察によるものですが、雨の日のドイツ人はこんな感じ。

 

 

朝から降り続く小雨→

誰も傘をささない。たぶん傘すら持って来ていない

 

窓の外を見てわかるくらいの雨→

フードをかぶる、小走りで目的地に向かう

 

土砂降り→

ウィンドブレーカー的なものを羽織る(下に何を着ていても)、折り畳み傘をさす人がちらほら出てくる

 

暴風を伴う豪雨→

あきらめてずぶ濡れになる、ゴルフ場のパラソル並みの巨大な傘をさすひとがちらほら、店の入り口などで雨宿りをする

 

 

先日は語学学校の先生がずぶ濡れでクラスに来たので、外国人の我々生徒達はびっくりしたのですが、本人は「ただの水だし、乾けば平気!」となんてことなさそう。その日は朝から雨なのに自転車で通勤してきたそうです。

 

 

こんなわけで、ドイツ人、ほんとに傘をさしません。そのせいか、ろくな傘を持っていない人が多い気がします。

 

それ何年もの?と聞きたくなるようなボロボロの折り畳み傘や、それだと頭しか隠れないよね?と言いたくなるような小さな小さな傘、もしくは5キロくらいあるんじゃないかというような頑丈で明らかに大きすぎる傘などを見かけることは珍しくありません。お店にも傘コーナーはあまりなく、そして全然可愛くない。頑丈さ命!!みたいなものばかりです。

 

 

雨の日はなんだか気分も沈みがちですが、可愛い傘やカラフルな傘があるとちょっとテンションがあがるもの。色とりどりの傘が行き交う日本の風景がちょっと懐かしい雨の日です。

 

 

 

 

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ドイツの工事現場にみる文化の違い

最近なんだかやたら工事が多い我が町。道路の片側が封鎖されている場所や、歩行者専用道路の石畳を張り直している場所、建物の修復や建て替えなど、本当にあちこちで工事をしています。

 

つい先日、工事中の高速道路をいつもよりかなりゆっくり走っていたときに、あるものに気付きました。

 

それは、工事中の看板。

 

日本だとよく「ご迷惑をおかけしております。工事中のご協力お願いします」という文字の横に、ヘルメットをかぶりお辞儀をする作業員の絵が描かれていると思います。

 

私がドイツの高速道路で見かけた看板には、シャベルを持って働く作業員のピクトグラムの下に"Wir bauen für Sie" の文字。「あなた達のために我々は工事をしています」というような意味です。

 

これを見かけたのは高速道路なので、「不便だろうけど、この工事はあなたたちのためなんだから我慢するように」という感じでしょうか。なんだかこの強気な感じがすごくドイツっぽい。

 

工事中という確かに心地よくはない状況に対し、合理的な説明で納得するドイツ人と、思い遣りの気持ちを汲む日本人の違いを見た気がしました。