ドイツのテーブルマナーに苦戦する
日本人から「お箸上手ですね」と言われるのがイラっとするという外国人は実は少なくないみたい。
改めて考えてみると、お箸を使いこなすのが難しいと思っているのは、私たちがまだ不器用な子供の頃にお箸の使い方を学んだからというのが大きい気がします。お箸ネイティヴの私には知る由もないけれど、大人になってお箸の使い方を習ったら、意外とすんなり使えるものなのかもしれません。
確かに私もヨーロッパの人から「日本人なのにフォークで食べるの上手いですね」と言われたらちょっと複雑な気分になりそう。
それはさておき、フォークもナイフもそれなりに使いこなしているつもりだった私がドイツで苦労していることがあります。それは、フォークを右手で持たないということ。
もちろんステーキを食べるときなんかにはフォークは左、ナイフは右手にもって食べますが、日本でサラダを食べるときにはフォークは右手にもって食べていました。でもどうやらドイツではフォークを右手に持ちかえるということはしないみたいです。
肉を食べるときのようにフォークを裏返した状態で左手で使うのは難しくないのに、なぜか表に向けて左手で使うのは難しいと思うのは私だけでしょうか。だいぶ慣れてはきましたが、まだちょっと左手がぷるぷるします。
ちなみに、これはドイツの全国的なルールなのかうちの夫の実家だけなのかは調査していないのですが、「ジャガイモ料理を食べるときにはナイフを使ってはならない」というルールがあります。
茹でた丸ごとのジャガイモも、ポテトサラダも、ジャガイモでできたお団子も、ナイフで切ってはいけないそうです。でもこれが結構難しい。左手のフォークで切って、そのまま口に運ぶという単純なことなのですが、フォークを右手で持ちたくてイライラします。ああ、いっそお箸で食べたい!