ドイツにおける男らしさとアイスクリーム
ここ数日ドイツでも暑い日が続いています。夏でも30度を超える日が少ないドイツでは、基本的に建物の中や乗り物にはクーラーはありません。通勤にはバスを使っているのですが、朝はまだ涼しいものの、帰りのバスはほぼ移動式蒸し風呂。
こんな日に食べたくなるのがアイスクリーム。
ドイツ人はアイスクリームが大好きなので、街のあちこちにアイスクリームスタンドやアイスクリーム専門店、アイスクリームコーナーがあるカフェなどがあり、暑い日には行列ができています。
今でもなんとなく不思議に感じてしまうのが、アイスクリームを食べている男性がとても多いこと。しかも一人で。
これが良いことかどうかというのはさておき、食べ物と「男らしさ」「女らしさ」というのは関係していて、この基準は文化によって違うと思うのです。例えば、日本ではアイスクリームやケーキ、クレープなどはどちらかというと「女らしい」と考えられている食べ物ではないでしょうか。日本ではスーツを着たサラリーマンが一人でアイスクリーム屋さんでアイスクリームを食べているという姿をあまり見かけないのは、それが男らしさを表さないと考えられているからかもしれません。
しかし、ドイツではアイスクリームは決して男らしさを邪魔するものではない様子。スーツ姿の男性も、マウンテンバイクに乗ったお兄さんも、公園のベンチで休憩しているおじいちゃんも、大きなタトゥーの入ったムキムキのおじさんも、みーんな美味しそうに堂々とアイスクリームを食べています。一人であっても。
ちなみにドイツではケーキが大好きな男性も多く、先日も「たった今までそこの工事現場で仕事してました」という風貌の男性がケーキ屋さんでケーキを注文していたのを目撃したばかり。
日本のカフェでは「女性しかいないから居心地が悪い」とぼやいていたうちのドイツ人(夫)も、ドイツでは安心して甘いものが食べられるよう。甘党の男性には良い国なのかもしれません。