ドイツの扉

ドイツの扉

1年間限定のドイツ生活。わからないことだらけだけど、ドイツの扉をたたいてみます。 → 2018年3月末に帰国しました。ちょくちょくドイツには行くので、引き続きドイツのことや日独異文化について書いていきます。

【番外編】骨格診断とパーソナルカラー診断なるものを受けてみた。

日本に帰国してから「ドイツは良かったな」と思うことの一つが、ファッションについての考え方の違い。

 

もちろん職種や街によっても違うとは思うのですが、ドイツ人はファッションには全然うるさくありません。

 

美しさより機能性を。流行りよりも丈夫さを。そして女らしさよりも着回しのしやすさを重視している人が多く、ドイツのオフィスカジュアルはかなりカジュアル寄りだしだし、10代から40代くらいの人はひたすら黒、グレーの服を着ている印象でした。

 

ドイツでの私の職場でも、さすがにTシャツジーンズではないけれど、そのまま帰宅したら公園で子供と走り回れるくらいのカジュアルファッションの人がほとんど。

 

そんなわけで1年間、てきとーーーーな格好をして暮らしていた私。

 

帰国したら仕事で何を着ていいんだかさっぱりわからなくなっていました。

 

しかも、アラフォーの1年間の成長(老化)スピードは思いのほか速かったよう。ドイツに行く前は普通に仕事に着ていっていた服がことごとく似合わない。

 

私の職場は服装はわりと自由でスーツを着ることはほとんどありません。だからこそ、本当に着る物がわからない。

 

こうなったら自分にどんなファッションが似合うのか、どんな色の服が似合うのか、ここはプロに教えてもらおう!ということで、「骨格診断」と「パーソナルカラー診断」なるものを受けてみました。スケジュールの関係で、別の日に別のサロンで。どちらもそれぞれ約1時間の所要時間でした。

 

それぞれの診断についてはご存知の方も多いと思うので詳しいことは書きませんが、簡単に言うと、骨格診断は個人の骨格、筋肉のつき方、脂肪のつき方から「ストレート」「ウェーブ」「ナチュラル」の4タイプに分類するという診断。

 

ストレートは腰が高くてメリハリボディでスーツが似合う米倉涼子タイプ。ウェーブは華奢でふんわりしていて合コンファッションが似合うフェミニンなタイプ。ナチュラルは骨太で鎖骨や関節が目立つ萬田久子タイプ。この診断で、どんなスタイルや素材の服や靴、アクセサリーが似合うのかということがわかります。最近雑誌や通販サイトでもよく特集されていますね。

 

一方、パーソナルカラー診断は、個人の肌の色、髪の色、瞳の色、皮膚の厚さなどから「スプリング」「サマー」「オータム」「ウィンター」の4タイプの色の系統グループの中で似合う色を診断するというもの。いろんな色のドレープをあてながら、顔色がよく見える色を探して行くというものです。

 

結論から言うと、客観的に自分の体や肌を見てもらうのというのは興味深い経験だったものの、私の場合、診断前より診断後の今の方が混乱している感じ。

 

その原因の一つは、骨格診断とパーソナルカラー診断を別の場所で受けたことだと思います。

 

まず骨格診断を受けに行ったのですが、そこで私は「ナチュラルタイプ」だと診断されました。

 

骨格ナチュラルな人は、ざっくりした素材でゆったりしたシルエットの服、透けない天然石(ターコイズなど)、大ぶりのアクセサリーが似合い、柄物は人工的で直線の柄(幾何学模様やボーダー)よりも曲線的で自然なボタニカル柄やペイズリー柄が似合うのだそう。モデルコーデはカーキのロングスカートに、リネンの白いシャツ、フリンジのついたスエードのバッグに木製のでかいバングル、といったもの。確かに「ナチュラル」って感じです。メイクも薄めで色を使わない方が似合うらしい。

 

なるほど。確かにリネンシャツとかドルマンスリーブの服はしっくりくるし、アクセサリーは大きい方が似合う気がする。そうか、私はナチュラルなのね、と思って骨格診断のサロンを後にした1週間後のカラー診断で、私は「ウィンター」だという診断を受けました。

 

ウィンターって、「ナチュラル」ファッションには程遠い、どピンクとか真っ青とかが似合う色として挙げられているんです。私のベストカラーなる色も、まさかのほぼショッキングピンク!確かにびっくりするほど顔色は良く見えたけども!!

 

そこで私が言われたことは、私のタイプはシルバーやプラチナなどのキラキラしたアクセサリーやシャープでコントラスト強めの色の組み合わせが似合い、シャープで大きめのはっきりした柄が似合うということ。メイクに関しては、眉毛は濃く描き、チェリーレッドの口紅なんかで色を足すと良いそう。

 

要するに、骨格診断で言われたことと、パーソナルカラー診断で言われたことがほぼ逆!!

 

骨格ナチュラル✖️ウィンターもあり得ない組み合わせではないはずだと思うので、同じサロンで診断してもらったなら、この相反するタイプでどう折り合いをつければいいのか教えてもらえたのかもしれません。私は別々のサロンでの診断だったので、どうすればいいのかさっぱりです。

 

これからこの二つの診断を受けようと考えてる方は、両方の診断ができるサロンやアナリストを探すことをお勧めします。

 

ファッションにこだわる日本では、骨格診断もカラー診断も割とあちこちでやっていますが、ドイツにも骨格診断やカラー診断ってあるのでしょうか?倹約家が多い国でもあるし、こんなことにお金をかけるなんて!と考える人も多そう。

 

そんなこんなで、私のファッションの迷走も、まだしばらく続きそうです。