ドイツの1人ご飯が寂しくない理由
美味しいものは誰かと一緒の方がより美味しい、とは思っているのですが、ひとりご飯が避けられないこともあります。
ひとりご飯は気楽でいいとも思うけれど、食事が運ばれてくるまで手持ち無沙汰だったり、美味しいねという相手がいなかったりというのがちょっと寂しいもの。
ところが、南ドイツのカジュアルなレストランではひとりご飯が寂しくないことも少なくありません。
なぜなら、相席になることが多いから。
ドイツの他の地域や、南ドイツでもミュンヘンのような大きな都市では違うのかもしれませんが、これまで訪れた街のレストランではかなりの確率で相席になりました。
今週末はコーブルクという小さな街までぶらりとひとり旅にやってきたのですが、昨晩食事をした地元のビール醸造所でもドイツ人の3人連れと相席になりました。
挨拶をして、「どこから来たんですか?」というような軽いスモールトークをして、食事が来たらお互い「グーテンアペティート(召し上がれ、みたいな食前の挨拶)」と言い合って、別れる時にも挨拶して、といった程度の交流ではあったのですが、ひとりで食事をしてるのに、ひとりじゃない感じがすごく心地良い。ひとりご飯のいいところと、誰かと一緒のご飯のいいところの両方をとったような気分でした。