ドイツの引越し祝いが異文化だった
先日夫の同僚の新居お披露目パーティーに呼ばれてきました。少人数での食事会などでドイツの個人のお宅にお邪魔することはこれまでも何度かありましたが、今回の招待客は約30人。大規模なホームパーティーに行くのは初めて。ドイツ生活にもずいぶん慣れてきたと思っていましたが、今回はいろいろと異文化だと思うことがありました。
1. 結婚してない恋人同士が家を買う!?
今回のパーティーの趣旨は、家を買って引っ越したから会社の同僚とパートナーをご招待というもの。ホストとして出迎えてくれた2人はてっきり夫婦だと思っていたのですが、なんとまだ結婚はしていないし、これからも子供ができるまでは結婚という形は考えていないそう。ドイツでは結婚せずに一緒に住んでいるカップルは多いですが、家まで買うんだ!とびっくりしました。
2. 新居祝いの定番はパンと塩!
私達夫婦はワインとケーキをお祝いに持って行きましたが、ブレッツェル(すでに塩がかかっている)やパンと塩の小瓶を持って来ている人が結構いました。ゲストが到着するごとにキッチンカウンターに積み上がっていくパン。これだけ大量のパンを消費するのは大変そうです。
ちなみに、新居祝いにパンと塩を持って行くのは「この家で今後食べ物に困ることが無いように」という願いのシンボルなのだそう。
(これは朝ごはん用に近所のパン屋さんで買ったパン)
2. 手作りケーキ率の高さ!
ドイツ人は事あるごとにケーキを焼きますが、今回のパーティーにもケーキを焼いて持って来ている人が何人もいました。パンの横に並ぶ大量のケーキトレー。さながらちょっとしたケーキビュッフェのよう。どれもケーキの種類がかぶっていなかったのが奇跡でした。
3. ベランダが天然の冷蔵庫!
当日の外の気温は3度。大量のビールケースと大量のワインがベランダに並べられていました。飲み物はここから好きにとってね、というスタイルでした。みんなよく飲むのでしょっちゅうベランダのドアが開くことになり、室内が結構寒かったです。
4. パーティーメニューはごくシンプル!
大量のパンとケーキはゲストが持参していたので、ホストの2人が準備してくれていたのはチーズのディップ数種類と果物。テーブルで食事をするわけではないので、手軽に食べられるものを用意するのがパーティーの定番なようです。
ディップのお皿の前には何味なのかを書いた可愛いカードが置かれていたり、可愛いナプキンが用意してあったりと、シンプルなメニューでも十分おもてなし感が出るんだな、と目から鱗でした。
5. 終わらない宴
これはドイツあるあるだと思いますが、パーティーが長い!とにかく長い!
今回は6時スタートだったのですが、12時過ぎても誰一人帰る様子がありません。1時半になってようやく明日朝から用事があるという人たちがポツポツ帰り始めました。私達もその人たちと一緒に家を出ましたが、まだ残っている人たちもたくさんいたので、いったい何時までパーティーが続いていたのかは謎なまま。
そんなこんなでいろいろと驚きや発見のあるホームパーティーでした。現地の人のおうちにお邪魔すると、観光で訪れただけでは見えない部分が見えるので、なかなか面白いものです。
ドイツのホットワインを家でも楽しむ方法
11月末になると、ドイツのあちこちでクリスマスマーケットが始まります。
クリスマスマーケットの楽しみの一つといえば、グリューヴァインと呼ばれるホットワイン。赤ワインにいろいろなスパイスとお砂糖が入ったもので、飲むと身体がぽかぽかと温まります。
日本でも冬には輸入食料品店などでグリューヴァインのボトルが売ってあるのを見かけますが、どれも結構甘い。
そういうわけで、ドイツに行くたびに自分へのお土産として買ってくるのがこちら↓
グリューヴァイン用スパイスの素です。ティーバッグにスパイスが入ったもので、近所のスーパーでは5袋はいって1.98ユーロでした。ティーバック1つにつきワインボトル1本分のグリューヴァインを作ることができます。
作り方はすごく簡単。用意するのは安いワイン、スパイスの素、砂糖の3つ。
1.お鍋にワインをあけて、弱火で沸騰しないように気を付けながら温めます。沸騰するとアルコールが飛んでしまうので注意です。
2.あたたまったらスパイスの素をお鍋の中に投入し、10分ほど置きます。
3.そこにお好みの量の砂糖を入れて味を調節します。はちみつでも美味しいです。
グリューヴァインは赤ワインを使うのが一般的なようですが、私は白ワインのほうが好きなので、グリューヴァインも白ワインで作ることが多いです。
このスパイスの素を使えば、甘さもスパイスの濃さも自分で調節できるのが嬉しいところ。そしてなんといっても安上がり!
これからドイツに旅行に来る方には、ぜひお土産としてお勧めします!
ドイツのおすすめハーブティー その2
食欲の秋。美味しいものが増えるこの時期はついつい食べ過ぎてしまい、胃もたれに苦しむことも。
そんなときにドイツ人が飲むハーブティーがこちら↓
フェンヒェル(英語ではフェンネル)のお茶です。日本語ではウイキョウと呼ばれているものだそうですが、私はドイツに来てはじめてこの存在を知りました。
フェンヒェルのお茶は胃もたれや胃の痛みに効くと言われているのですが、これが本当に良く効きます!あまり胃が強くない方ですが、フェンヒェルのお茶のおかげで、軽い胃痛や胃もたれのときは胃薬がなくても大丈夫になりました。
フェンヒェルはドイツのスーパーでよく見かける野菜で、セロリを甘くしたような独特な香りがします。ヨーロッパでよくお菓子のフレーバーになっているアニスと同じような香りなので、好き嫌いは分かれるかもしれません。
ドイツで子供が親を呼び捨てにするのはどの程度一般的なのか
ドイツに来て思うのが、「この国ってほんとに少子化が進んでるの?!」ということ。
11月11日は聖マーティンの日で、カトリック教徒が多い街では、夜に小さな子供達がランタンを持って街の中を練り歩くという行事があります。当日の夜はこの行列が私の家の目の前を通っていったのですが、この街にはこんなに子供がいたのかと改めて驚くほどの子供の数。ベビーカーを押した親たちもたくさんいました。
私の周りにも子持ちの人が多いなか、時々気になるのが、子供に自分のことをファーストネームで呼ばせている人達がいること。初めて目撃したときには結構衝撃的でした。
だって、日本人の感覚だと、自分のお父さんに向かって「あ、和夫(仮名)、さっき幸子(仮名)がお風呂の電球が切れたから取り替えてって言ってたよ。」なんてとても言えませんよね?!
うちのドイツ人の夫いわく、子供が親をファーストネームで呼ぶのはそんなに一般的ではないようではありますが、友達みたいな親子関係が理想という考え方のドイツ人もいるということなのでしょうか。地域差や年齢差などがあるのかなども気になるところです。
ドイツのローカルイベントでお目当てのもの
毎日「寒い」という言葉しか出てこないくらい寒いドイツ。先週日曜日は私の町でもついに初雪でした。雨の予報だったので、みぞれ程度かと思いきや、屋根が白くなるくらい結構しっかり降ったのでびっくり。
そんな日は1日家にこもっていたいものですが、その日は近所で季節ごとに立つ市場のイベントがあるということだったので、寒い中出かけてきました。
お目当ては、鱒(ます)のグリル。
地元の釣りクラブのおじさんたちが鱒を焼いてくれる屋台があるのですが、イベントのたびに大人気。前回の夏のイベントで食べそびれていたので、この日を待ち焦がれていたのでした。
ドイツでは普段は豚肉とソーセージばかり食べているので、魚(缶詰や瓶詰めではないもの)を食べられる機会はとっても貴重。
お皿からはみ出るほどの大きな鱒。香ばしくてジューシーで大満足の美味しさでした!
ドイツ人が窓辺を飾りたくなる気持ちがわかる
黄金色の秋が過ぎると、ドイツの空はひたすら灰色。天気予報もひたすら曇りマークです。天気がそこまで悪くない日でも、4時を過ぎると薄暗くなってきます。
日本では日本海側に住んでいたので、どんより曇りの日が多い冬は慣れていると思っていたけれど、ドイツのどんより具合を甘くみていました。ひたすら灰色の日々に、気分がかなり沈みます。
そんな私をみてか、うちのドイツ人夫が今年は早めに窓辺を冬仕様に飾り付けしようと提案してくれました。
ドイツの家庭では、クリスマスデコレーションをするのはアドベント初日(クリスマスから4週前の日曜日)以降というのが普通だそう。今年は12月3日です。今の時期からあまりにクリスマスっぽくしてしまうとご近所さんから怒られそうなので、シンプルな電飾とシンプルなガラスボールのオーナメントだけを窓に取り付けました。外がどんより暗いなかで窓辺がキラキラしていると、確かに気分も明るくなります。
ドイツでは日頃から窓辺にお花やキャンドル、オーナメントを飾っている家が多いですが、暗い冬を少しでも楽しく乗り切ろうという気持ちからなのかもしれません。
ドイツの素朴なクリスマス飾りも悪くない
クリスマスツリーのデコレーションといえば、赤や金色を基調にしたカラフルでキラキラしたものが一般的。
ドイツのクリスマスツリー用オーナメントにももちろんカラフルなものもたくさんあるのですが、伝統的な麦わらを編んで作った素朴なオーナメントがなかなか素敵なんです。
これは9個2ユーロくらいで買ったミニサイズのものですが、大きなものはデザインもずっと凝っていて、意外と存在感があります。
クリスマスマーケットでもきっと手作りの麦わらオーナメントを売っているお店が出ると思いますし、小さくて軽いので、ドイツ旅行のお土産としてもおススメです。