ドイツの扉

ドイツの扉

1年間限定のドイツ生活。わからないことだらけだけど、ドイツの扉をたたいてみます。 → 2018年3月末に帰国しました。ちょくちょくドイツには行くので、引き続きドイツのことや日独異文化について書いていきます。

ドイツのクリスマスクッキー

ドイツ人はクリスマス一か月くらい前になると狂ったようにクッキーを焼きまくるという話は聞いていたのですが、今回実際に私も参戦してきました。

 

ドイツのクリスマスクッキーにはいろいろな種類があるのですが、うちのドイツ人(夫)の家族はメンバーごとに担当が決まっている模様。私は夫と夫の兄が担当する4種類のクッキーを一緒に焼いてきました。とはいえ、ほとんどの作業は慣れている二人が行ったので、私はあくまでもアシスタント。生地をこねたりトッピングを鍋で煮たりする二人の横でレモンの皮を削ってレモンピールを作ったり、チョコレートを砕いてチョコチップを作ったりしていました。

 

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まずはバニラキプフェルと呼ばれる三日月型のクッキー。アーモンドパウダーたっぷりでホロホロとした食感です。バニラビーンズをさやからこそげ取って砂糖と混ぜて香りをつけたバニラシュガーを生地に混ぜ込み、さらに外側にもまぶしています。一般的には粉砂糖を使うことが多いみたいですが、バニラシュガーをまぶすことで更にバニラの香りが強くなります。

 

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これはヌスエッケと呼ばれるクッキー。土台のクッキー生地をまず軽く焼き、アプリコットジャムを薄く塗った上にナッツのトッピングを乗せて更に焼いたもの。トッピングはバター、砂糖、ナッツ、レモンピール、シナモンなどをお鍋で煮て作ります。これだけでもかなりなカロリーですが、ここから更に三角の角にチョコをコーティング。カロリー爆弾ですが、香ばしくて美味しい!

 

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一番時間がかかったのがこのヘレーネンシュニッテン。ココアたっぷりの生地でメレンゲにレモンジュースを入れたフィリングを挟んだものです。上下の生地をトレーに合わせて均等に伸ばすのがまず大変。メレンゲもかなり固くなるまで泡立てるので、電動の泡立て器を使っても結構時間が掛かりました。アプリコットジャムを塗った土台にフィリングを乗せて、そこに上の生地をかぶせるのですが、なんせ大きなトレーいっぱいの生地なので、破れないように被せるのが難しい!

 

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最後はショコラーデンブロート。生地には恐ろしいほどのバターとナッツ、大量のチョコチップが入っているにも関わらず、湯煎で溶かしたチョコレートをコーティングしたものです。「チョコレートはリボン状にさらさらーっとかけたらオシャレに見えるんじゃない?」と提案してみたのですが、「そんなフランス菓子みたいなことはしない。ドイツではチョコは満遍なく塗らなくてはいけないのだ。」というよくわからない理由で却下され、夫の手によりかなり厚めにチョココーティングされていっているのがこの写真です。

 

 

半日かけて焼いたこれらのクッキーは、直径30cm×高さ40cmほどの大きな缶二つに入りきらないほどの量。家族や友人と分け合いながら、クリスマスに向けてこれから少しずつ消費していくのだそうです。

 

すごく美味しいクッキーではありますが、驚くほどのバターと砂糖の量にたっぷりのナッツが入っているのを目撃してしまったので、食べ過ぎないように気をつけなくては!

 

 

 

 

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