ドイツの扉

ドイツの扉

1年間限定のドイツ生活。わからないことだらけだけど、ドイツの扉をたたいてみます。 → 2018年3月末に帰国しました。ちょくちょくドイツには行くので、引き続きドイツのことや日独異文化について書いていきます。

ドイツの引越し祝いが異文化だった

先日夫の同僚の新居お披露目パーティーに呼ばれてきました。少人数での食事会などでドイツの個人のお宅にお邪魔することはこれまでも何度かありましたが、今回の招待客は約30人。大規模なホームパーティーに行くのは初めて。ドイツ生活にもずいぶん慣れてきたと思っていましたが、今回はいろいろと異文化だと思うことがありました。

 

1. 結婚してない恋人同士が家を買う!?

 

今回のパーティーの趣旨は、家を買って引っ越したから会社の同僚とパートナーをご招待というもの。ホストとして出迎えてくれた2人はてっきり夫婦だと思っていたのですが、なんとまだ結婚はしていないし、これからも子供ができるまでは結婚という形は考えていないそう。ドイツでは結婚せずに一緒に住んでいるカップルは多いですが、家まで買うんだ!とびっくりしました。

 

 

2. 新居祝いの定番はパンと塩!

 

私達夫婦はワインとケーキをお祝いに持って行きましたが、ブレッツェル(すでに塩がかかっている)やパンと塩の小瓶を持って来ている人が結構いました。ゲストが到着するごとにキッチンカウンターに積み上がっていくパン。これだけ大量のパンを消費するのは大変そうです。

 

ちなみに、新居祝いにパンと塩を持って行くのは「この家で今後食べ物に困ることが無いように」という願いのシンボルなのだそう。

 

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(これは朝ごはん用に近所のパン屋さんで買ったパン)

 

 

2. 手作りケーキ率の高さ!

 

ドイツ人は事あるごとにケーキを焼きますが、今回のパーティーにもケーキを焼いて持って来ている人が何人もいました。パンの横に並ぶ大量のケーキトレー。さながらちょっとしたケーキビュッフェのよう。どれもケーキの種類がかぶっていなかったのが奇跡でした。

 

 

3. ベランダが天然の冷蔵庫!

 

当日の外の気温は3度。大量のビールケースと大量のワインがベランダに並べられていました。飲み物はここから好きにとってね、というスタイルでした。みんなよく飲むのでしょっちゅうベランダのドアが開くことになり、室内が結構寒かったです。

 

 

4. パーティーメニューはごくシンプル!

 

大量のパンとケーキはゲストが持参していたので、ホストの2人が準備してくれていたのはチーズのディップ数種類と果物。テーブルで食事をするわけではないので、手軽に食べられるものを用意するのがパーティーの定番なようです。

 

ディップのお皿の前には何味なのかを書いた可愛いカードが置かれていたり、可愛いナプキンが用意してあったりと、シンプルなメニューでも十分おもてなし感が出るんだな、と目から鱗でした。

 

 

5. 終わらない宴

 

これはドイツあるあるだと思いますが、パーティーが長い!とにかく長い!

 

今回は6時スタートだったのですが、12時過ぎても誰一人帰る様子がありません。1時半になってようやく明日朝から用事があるという人たちがポツポツ帰り始めました。私達もその人たちと一緒に家を出ましたが、まだ残っている人たちもたくさんいたので、いったい何時までパーティーが続いていたのかは謎なまま。

 

 

そんなこんなでいろいろと驚きや発見のあるホームパーティーでした。現地の人のおうちにお邪魔すると、観光で訪れただけでは見えない部分が見えるので、なかなか面白いものです。