ドイツの地味な世界遺産を訪ねてみた
ずっと欲しいなと思っているのが世界遺産の写真集。もう何年も前に旅好きの友人の家で見せてもらったのですが、眺めているだけでも旅欲が高まってワクワクします。
ドイツには約40の世界遺産があるようですが、やはり一番有名なのはケルンの大聖堂でしょうか。ドイツの世界遺産リストを見ると、見応えがありそうな建物や市街地がずらりと並んでいます。
そんななかでもひときわ地味な世界遺産を訪れる機会がありました。
ゲルマン民族から国を守るためにローマ帝国が築いた壁はリメスと呼ばれ、マイン川からドナウ川まで続いていたそう。そしてその遺跡が世界遺産に登録されているようです。もともとイギリスにあるものが世界遺産に登録されていたのを2005年にドイツのものにまで拡大して適応したということらしいです。
シュヴァーベン地方に住む義理の兄を訪ねたときに、ついでに立ち寄ってみました。
近くの村に車を停めて、トウモロコシ畑が広がる丘を登ります。
トウモロコシ畑を抜けると…
突然現れるガラスの箱。この中に壁の遺跡があります。
展示はごくごくシンプル。ドイツらしいといえばそうなのかも。
ガラスの箱にいた学芸員さんに、ここから車で10分ほど行った森の中に物見櫓の遺跡があるよとお勧めされたので行ってみることにしました。
森の中に現れる壁。
そして横には物見櫓の復元版が建っていました。
復元された櫓の写真を撮るのもあれだとおもったので、物見櫓のゆるキャラ?の写真を撮ってきました。ドイツらしい絶妙な地味さとダサさがいい味を出しているような気がするような、しないような。
こういう歴史的なものを目にするたびに思うのが、世界史をもっとちゃんと勉強しておけば良かったということ。ゲルマン民族とローマ帝国の関係の歴史を知っていると、歴史ロマンをより感じられそうです。