ドイツの扉

ドイツの扉

1年間限定のドイツ生活。わからないことだらけだけど、ドイツの扉をたたいてみます。 → 2018年3月末に帰国しました。ちょくちょくドイツには行くので、引き続きドイツのことや日独異文化について書いていきます。

ドイツ旅行の前には靴底の再確認を!

ドイツの石畳の道は雰囲気があって素敵。でも歩くとなると結構大変です。足を挫きそうになったり、お気に入りの靴をダメにしたりしてしまうことがあります。

 

同じ石畳といっても、戦後再建された街や大きな都市の場合は、それなりに同じくらいの大きさの石をなるべく均等になるように敷き詰めているため、歩くのはそんなに大変ではありません。石ではなくタイル敷きに変わっているところも多いし、人通りが多いところはアスファルトになっているところも。

 

問題なのは戦火を逃れた街の旧市街や田舎街の石畳。こういったところはそのへんから適当に持ってきた石を適当な間隔で敷き詰めてあるので、とにかくでこぼこ。尖った石が突き出ていることも珍しくありません。私の住む街もまさにこの古いタイプの石畳の道が多いのです。

 

ドイツの石畳の道の大変さはわかっていたつもりなので、日本からもってきた靴のほとんどはぺったんこのフラットシューズ。ところが、私が日本で履いていたフラットシューズは真のフラットシューズではないということをこの街の石畳に教えられたのです。

 

これからドイツ旅行を計画されている方は、今一度履こうと思っている靴の裏をご確認ください。以下のような靴は歩きにくい可能性があります。

 

 

1. 軽量スニーカー

 

軽さが売りのスニーカーのなかには、靴底の溝の間隔が広いものや溝が深いものがあります。私が日本から持ってきたスニーカーがまさにこれ。ジグザグの靴底なため軽くて通気性が抜群なタイプ。アスファルトの上を歩くぶんには全く問題ないのですが、広めの溝の間に尖った石がはまって痛い思いを何度もしました。

 

スニーカーは靴底ができるだけフラットなもので溝の幅が広くないものを選んだ方が良さそうです。

 

 

2. フラットシューズだけどヒール部分の接地面が小さいもの。

 

日本で売ってあるフラットパンプスの多くがこの手のヒールの形をしている気がします。爪先がほっそりしたフェミニンなタイプは特にそう。ヒール自体が小さければ、いくらヒールの高さがなかったとしても細いかかとのハイヒールと変わりません。石畳の間にはまったり、斜めの石から落ちそうになったりします。ヒールが低いだけに、靴本体のかかと周りが石にこすれて傷んでしまうことも。

 

 

3. ゴム底のコンフォートシューズなのにかかとから接地面にかけてヒール部分に傾斜がついているもの

 

この説明では伝わりにくいかもしれませんが、要するに靴のかかと部分とヒールの接地面が同じ太さではないものです。

 

私の中で史上最高に歩きやすいと思っているゴム底のパンプスがあるのですが、この靴がまさにこのタイプでした。ヒールの接地面がかかと部分よりほんの少し狭くなっています。ゴム底なだけにそのクッション性があだになり、不安定な石の上だと余計にグラグラしてしまいます。アスファルト上では「走れるパンプス」なのですが、石畳の上では危険です。

 

 

 

難易度の高い石畳の街に住んでみてわかったのは、大事なのはヒールの低さではなくヒールの太さだということ。特にヒールの接地面とかかとが同じ太さであるということ、そしてヒール部分には余計な溝がないということが重要です。この条件さえ合えば、ハイヒールでも大丈夫。ちょっと前に流行っていたチャンキーヒールなんかはドイツの石畳向きと言えます。

 

 

フェミニンな靴がなかなか履けないのが残念ではありますが、ドイツを楽しむには靴は重要。旅行の前にはぜひもう一度履く予定の靴の靴底を確認してみてください。

 

 

ちなみに、嘘みたいな話ですが、つい先日私の語学学校のクラスメイトが履いていたナイキのエアマックスのエアー部分が石畳にはさまり、穴が空いてしまいました!こんなこともあるので、靴底の頑丈さは本当に本当に重要です。