ドイツの工事現場にみる文化の違い
最近なんだかやたら工事が多い我が町。道路の片側が封鎖されている場所や、歩行者専用道路の石畳を張り直している場所、建物の修復や建て替えなど、本当にあちこちで工事をしています。
つい先日、工事中の高速道路をいつもよりかなりゆっくり走っていたときに、あるものに気付きました。
それは、工事中の看板。
日本だとよく「ご迷惑をおかけしております。工事中のご協力お願いします」という文字の横に、ヘルメットをかぶりお辞儀をする作業員の絵が描かれていると思います。
私がドイツの高速道路で見かけた看板には、シャベルを持って働く作業員のピクトグラムの下に"Wir bauen für Sie" の文字。「あなた達のために我々は工事をしています」というような意味です。
これを見かけたのは高速道路なので、「不便だろうけど、この工事はあなたたちのためなんだから我慢するように」という感じでしょうか。なんだかこの強気な感じがすごくドイツっぽい。
工事中という確かに心地よくはない状況に対し、合理的な説明で納得するドイツ人と、思い遣りの気持ちを汲む日本人の違いを見た気がしました。