ドイツ人は換気に命をかけている?!
冬の寒さが厳しいドイツでは、家の窓は二重窓であることがほとんど。その上窓の外にはシャッターまでついているので、家の中の気密性はかなり高いです。
そうなると問題になるのは湿度。
ドイツはわりとカラリと乾燥した地域ではあるのですが、家の中の気密性が高いだけに、シャワーの後やお湯を沸かした後や、複数の人が訪ねてきた後などは家の中の湿度がぐんと上がります。
この湿気をドイツ人はそれはそれは嫌っているのです。
うちの夫もやたら湿気にうるさく、家には時計はないのに湿度計はあるという妙なことに。
湿度対策は換気しかないわけですが、ただ窓を開け放っておけばいいというわけにはいきません。
寒い時期には最低2時間に一回は家中の窓を全開にし、数分経ったら閉めて回るという大作業を強いられます。5分以上開けたままだと外の湿気が入るからだめなのだそう。
(↑ニュルンベルク城の窓。謎の目のマーク)
この換気作業、夏はさらに面倒になります。
個人の家にはほぼクーラーはないドイツ。気温30度を超える日はそこまで多くはないとはいえ、やはり夏は暑い。家の中を涼しく保ちつつも湿気を溜めないために、早朝に数分間家中の窓を開けて涼しい空気を家に入れたら、窓とシャッターを閉め(真っ暗にならないように下の方だけ少し開ける)、外の暑い空気をシャットアウト。
湿度計が60%以上を指していたら、シャッターを少しだけ上げてまた家中の窓を数分だけ開けるというのがうちのドイツ人(夫)のルール。
最初はうちの夫が変なだけかと思っていましたが、どうやらどの家もこんなかんじみたい。
天気がいい日には窓を開けっぱなしにして風通しを良くしていたい日本人には、なかなか慣れないドイツの換気習慣です。
ちなみにドイツの窓を開けっ放しにできない理由は他にもあるのですが、それはまた今度。ドイツ在住の方はきっともう何のことかわかっているはず!