ドイツで買えるおすすめ靴ブランド 1
もう何度も雪が降っている南ドイツ。まわりのドイツ人が口を揃えて「スノーブーツを一足は買っておくべきだ」というので、先日バスで40分かけて大型の靴屋へショッピングに出かけてきました。
ちなみに私の足のサイズは24.5〜25で幅広。標準サイズより大きめのため、日本ではなかなか気に入るものが見つかりません。しかしドイツでは私のサイズ(38〜39)は標準サイズ。こちらは女性用の靴も42くらいまでの展開があるため、靴のサイズには困りません。履ける靴がお店にたくさんあるって嬉しい!
ずらりと並んだスノーブーツをいろいろ試し履きしてみた結果、選んだのがこちら↓
Legeroというオーストリアのブランドのスノーブーツです。ドイツに来るまで聞いたこともなかったブランドですが、ドイツの靴屋ではあちこちで見かけるので人気なよう。一応コンフォートシューズブランドではあると思うのですが、おばあちゃんっぽいデザインの靴はあまりありません(ものすごくおしゃれでもないですが)。
決め手になったのは以下の理由。
1. とにかく軽い!
スノーブーツはずっしり重いものが多く、履いているだけでウェイトトレーニングになりそうなほど。これでは履くのが億劫になりそうだったので断トツで軽かったLegeroのブーツが気に入りました。ウェブサイトをのぞいてみたところ、このブランドは軽さも売りの一つだそうです。
2. 完全防水であること
このブランドはゴアテックスを使用した防水の靴を展開していて、防水性はしっかりしているみたい。アウトドア製品でもお馴染みのゴアテックスならドイツの雪の日もしのげそうです。実際家でシャワーをばーっと靴に掛けてみましたが、しっかり撥水していました。
3. 靴底のギザギザ具合
スノーブーツのなかには、そこまで靴底がギザギザしていないものもあります。ファッションブランドのブーツは特にその傾向があるようです。でもスノーブーツというからには、雪や氷の上でもグリップが効いていてほしいということで、ここは譲れない点でした。
4. ふくらはぎまでの丈
スノーブーツはショート丈のものも多いのですが、ふくらはぎまであるブーツは本当に暖かい!Legeroの短めのブーツとも迷ったのですが、やはり長い方を選びました。
5. 靴紐で履き口の調整ができる
ジョッキーブーツのようなスノーブーツのほうがすっきりしていて好みではあったのですが、そうするとどうしても履き口に隙間ができます。靴紐で調節できるものだと、レギンスのような薄手のものでも、厚地のパンツのものを履いたときでも履き口をぴったりしめることができるので暖かいはず。
日本だったらほぼ必要ないスノーブーツですが、冬のドイツでは必需品だそう。クリスマスマーケットなど長時間外で過ごすことも考えると、雪の日じゃなくても暖かいブーツがあるのは心強いかもしれません。
ドイツのおもちゃは本物志向?!
クリスマスが近づくとおもちゃの広告が増えるのはどこも同じですね。今朝もポストにトイザらスの広告が入っていたのでパラパラと眺めていたのですが、ドイツっぽいな!と思ったのがこれ。
DIYをする人にはお馴染みの、Bosch(ボッシュ)の工具セットのおもちゃ。ちゃんとロゴが入っているということは、ボッシュ公認ということなのでしょう。
ちなみに本物の工具の広告も入っていました↓
ちなみにボッシュはキッチン家電も製造しているのですが、キッチンセットのおもちゃもの広告もありました。
なかなか本格的です。めちゃくちゃ場所をとりそうなのが気になりますが。
これは大人用↑
また、お掃除家電を作っているメーカーからはお掃除セットも。
本物の掃除機はこちら↓
質が良いものを大事に長く使うドイツ人。
子供のおもちゃにもこだわりがあるのかもしれませんね。
ドイツの卵酒は生クリーム入り!?
先日ドイツ人の知人とクリスマスマーケットに行って来たのですが、グリューヴァイン(ホットワイン)を2杯立て続けに飲んだ後、「締めはこれでしょ!」とオススメされたのがこれ↓
Eierpunsch(アイアープンシュ)です。
ドイツにはEierlikör(アイアーリカー)というカスタードのような味の卵のお酒があります。アイスクリームに添えたり、冷たく冷やしたものをチョコレートのカップに入れて飲んだり、お菓子のフィリングに使われていることも。
アイアープンシュはそのアイアーリカーにスパイスと砂糖が入ったお酒(プンシュ)を混ぜて温めたもの。あったかいカスタードクリームにお酒が入っているような感じです。その上生クリームたっぷりなので、デザートみたい!
クリスマスマーケットといえばグリューヴァインですが、アイアープンシュも定番だそうです。
ドイツのクリスマスクッキー
ドイツ人はクリスマス一か月くらい前になると狂ったようにクッキーを焼きまくるという話は聞いていたのですが、今回実際に私も参戦してきました。
ドイツのクリスマスクッキーにはいろいろな種類があるのですが、うちのドイツ人(夫)の家族はメンバーごとに担当が決まっている模様。私は夫と夫の兄が担当する4種類のクッキーを一緒に焼いてきました。とはいえ、ほとんどの作業は慣れている二人が行ったので、私はあくまでもアシスタント。生地をこねたりトッピングを鍋で煮たりする二人の横でレモンの皮を削ってレモンピールを作ったり、チョコレートを砕いてチョコチップを作ったりしていました。
まずはバニラキプフェルと呼ばれる三日月型のクッキー。アーモンドパウダーたっぷりでホロホロとした食感です。バニラビーンズをさやからこそげ取って砂糖と混ぜて香りをつけたバニラシュガーを生地に混ぜ込み、さらに外側にもまぶしています。一般的には粉砂糖を使うことが多いみたいですが、バニラシュガーをまぶすことで更にバニラの香りが強くなります。
これはヌスエッケと呼ばれるクッキー。土台のクッキー生地をまず軽く焼き、アプリコットジャムを薄く塗った上にナッツのトッピングを乗せて更に焼いたもの。トッピングはバター、砂糖、ナッツ、レモンピール、シナモンなどをお鍋で煮て作ります。これだけでもかなりなカロリーですが、ここから更に三角の角にチョコをコーティング。カロリー爆弾ですが、香ばしくて美味しい!
一番時間がかかったのがこのヘレーネンシュニッテン。ココアたっぷりの生地でメレンゲにレモンジュースを入れたフィリングを挟んだものです。上下の生地をトレーに合わせて均等に伸ばすのがまず大変。メレンゲもかなり固くなるまで泡立てるので、電動の泡立て器を使っても結構時間が掛かりました。アプリコットジャムを塗った土台にフィリングを乗せて、そこに上の生地をかぶせるのですが、なんせ大きなトレーいっぱいの生地なので、破れないように被せるのが難しい!
最後はショコラーデンブロート。生地には恐ろしいほどのバターとナッツ、大量のチョコチップが入っているにも関わらず、湯煎で溶かしたチョコレートをコーティングしたものです。「チョコレートはリボン状にさらさらーっとかけたらオシャレに見えるんじゃない?」と提案してみたのですが、「そんなフランス菓子みたいなことはしない。ドイツではチョコは満遍なく塗らなくてはいけないのだ。」というよくわからない理由で却下され、夫の手によりかなり厚めにチョココーティングされていっているのがこの写真です。
半日かけて焼いたこれらのクッキーは、直径30cm×高さ40cmほどの大きな缶二つに入りきらないほどの量。家族や友人と分け合いながら、クリスマスに向けてこれから少しずつ消費していくのだそうです。
すごく美味しいクッキーではありますが、驚くほどのバターと砂糖の量にたっぷりのナッツが入っているのを目撃してしまったので、食べ過ぎないように気をつけなくては!
ドイツの医療システムに翻弄される
愚痴です。
約8か月ドイツで暮らしてみて、ドイツのいいところも悪いところも少しずつ見えてくるようになり、大抵の習慣の違いは受け入れられるようになってきたと思います。
でもドイツの病院受診のシステムだけは別。私が住む町が田舎だからというのもあって、とにかく酷すぎます。
婦人科で毎年受けている検診を受けたいと思い立ってから早3か月。いまだに予約が取れていません。
電話では埒が明かないので(そもそも電話を取ってもらえない)、市内の婦人科数件に直接乗り込んでいきましたが、「新規の患者さんは受け付けていません」「一番早くて次の予約は来年の3月です」とほぼ門前払い。妊活の相談もしたいというと「現在妊娠中の人しか受け付けていません」という冷たい仕打ち。
そして数日前から左耳に違和感があり、若干痛みもあるので耳鼻科にも電話をしてみたのですが、1日がかりでやっとつながった電話口の向こうでは「新規の患者は受け付けていない」の一点張り。耳が痛いのだという点を強調してみても、「ほかの耳鼻科をあたってください」と言われるのみ。他の耳鼻科って、この田舎にはそもそも3軒しか耳鼻科がありませんけど!!
ちなみにドイツには「かかりつけ医」というシステムがあり、通常はどの家庭も何か異常があれば自分のかかりつけのドクターにまず診てもらってから必要に応じて専門医に紹介してもらうというのが普通。しかし、地元から離れて暮らす超健康体のうちのドイツ人夫には、いまだにこの町のかかりつけ医がいないのです。
専門医に直談判してだめならば、まず私がかかりつけ医(通常は内科のドクターが多いみたい)を見つけて、その先生に耳鼻科を紹介してもらうしかないと思ったのですが・・・
ここでもまさかの「新規の患者さんは受け付けていません」という台詞に行く手を阻まれます。
近所のかかりつけ医候補の内科は3軒とも全滅でした。
市内にも内科の先生は何人かいるけれど、おそらくインターネットに載っているところは予約がとれないしどうしよう…と困っていたら、夫が近所の内科医院(新規は受け入れていないと一度断られたところ)にもう一度電話をしてくれました。
結果的に、「うちをかかりつけ医として指定し、この先専門医にかかるまえにまずうちの医院で診察を受けるという契約にサインをするなら後日診察します」ということに。
専門医へ自分の患者をまわすと何か金銭的なメリットがあるのでしょうか。かかりつけ医に指定しないと診察してくれないってどういうこと?!とムカムカしています。とはいえ、とにかく誰かに診察してもらわないことには耳鼻科にもいけないので、このお医者さんをかかりつけ医として指定することになりました。予約は先なのでまだ会ってもいませんが。
ちなみにこの医院のネットでの評判はすこぶる悪く、「予約が取れない」「待ち時間が長い」「待合室が混みすぎていて、寒い雨の日なのに外で待たされた」「受付の人の態度が悪い」など散々な言われよう。ドクターについての批判はあまりなかったので、せめていいお医者さんであることを祈ります。
そんなこんなで病院へ行くという単純なことに大騒ぎしているわけですが、そもそもどんな病院でも予約が必要というドイツのシステム自体がどうかと思います。歯科検診や婦人科検診、健康診断などであれば予約する意味もありますし、日本でも評判の良い歯科や婦人科で新規の予約は受け付けていないといわれた経験もあります。でも内科や耳鼻科に関する不調があるときには「今」診てもらいたいもの。日本の内科や耳鼻科で当日診察してもらえなかったことがないだけに、ドイツでは内科ですら予約が取れないということにショックを受けています。
もちろん時間外診療を受け付けてくれる救急センターがある大きな総合病院もあるのですが、ドイツでは通常こういった総合病院は入院患者の対応がメインなのだそうです。私の耳の違和感もそこまで緊急性があるものではないので、ドイツ的手続きとしては、かかりつけ医を通してから耳鼻科に行くというのが筋なのでしょう。
大きな街ならもっと選択肢もあるのでしょうけれど、田舎ではかかりつけ医がいないというのはこんなにも面倒なことになるのかと驚くやら呆れるやら。こんなことならドイツに来てすぐかかりつけ医を見つけておけばよかった!
これからドイツの田舎に住む予定のある方は、身体に異常のないうちに早めにかかりつけ医を探しておくことを強くお勧めします!
ドイツで帽子はBoshi?!
寒くなってきたせいか、突然編み物がしたい欲求に取り憑かれています。編み物なんてろくにしたことなかったのに!
そういうわけで、ドラッグストアでかぎ針と毛糸を買い、ネットで動画を見ながらチマチマとネックウォーマーやらレッグウォーマーをかぎ針編みで作っています。無心で編み進めていると、瞑想してるような気分になるのが不思議。編み物は精神安定に効果がありそうです。
ちなみにドイツではかぎ針編みは「編み物」ではないそう。編み物をするという動詞はstricken、かぎ針編みはhäkeln。つい日本語の感覚でかぎ針編みのことを「編み物」と言ってしまうと、ドイツ人からの訂正が入ります。日本人にとっては糸を編む行為として編み物もかぎ針編みもどちらも同じと捉えることが多い気がしますが、ドイツ人にとっては使う道具が編み棒なのかかぎ針なのかで違う行為だというのが興味深いところです。
それはさておき。
先日ドイツ人の知り合いに「最近かぎ針編みを始めたよ」と話したところ、「うちの妻もかぎ針でボーシを作ってるよ」との返事が。Boshiって帽子のこと??と聞いてみると、なんでもドイツではMy Boshiと呼ばれるかぎ針編みの毛糸の帽子が数年前から流行っているそう。
ちょっと調べてみたところ、My Boshiはドイツ人の編み物男子二人が始めたブランドで、いろいろな色柄の帽子のデザインを提案し、それらを作るための専用毛糸とかぎ針、編み図、My Boshiブランドのどんぐりマークのラベルのセットを売っているようです。このスタイルが手作り好きなドイツ人にヒットして、かなりの売れ行きだとか。ドラッグストアにもMy Boshiの毛糸が売ってあるのを見つけました。
ちなみに、やはりBoshiは日本語の「帽子」からきているみたい。オンラインショップに記載されている帽子のデザインの名前も日本語のものが多く、「ヨコハマ」「ベップ」「ギフ」なんていう名前のものもありました。
もう少しかぎ針編みが上達したら、帽子も編んでみようかな!
ドイツの引越し祝いが異文化だった
先日夫の同僚の新居お披露目パーティーに呼ばれてきました。少人数での食事会などでドイツの個人のお宅にお邪魔することはこれまでも何度かありましたが、今回の招待客は約30人。大規模なホームパーティーに行くのは初めて。ドイツ生活にもずいぶん慣れてきたと思っていましたが、今回はいろいろと異文化だと思うことがありました。
1. 結婚してない恋人同士が家を買う!?
今回のパーティーの趣旨は、家を買って引っ越したから会社の同僚とパートナーをご招待というもの。ホストとして出迎えてくれた2人はてっきり夫婦だと思っていたのですが、なんとまだ結婚はしていないし、これからも子供ができるまでは結婚という形は考えていないそう。ドイツでは結婚せずに一緒に住んでいるカップルは多いですが、家まで買うんだ!とびっくりしました。
2. 新居祝いの定番はパンと塩!
私達夫婦はワインとケーキをお祝いに持って行きましたが、ブレッツェル(すでに塩がかかっている)やパンと塩の小瓶を持って来ている人が結構いました。ゲストが到着するごとにキッチンカウンターに積み上がっていくパン。これだけ大量のパンを消費するのは大変そうです。
ちなみに、新居祝いにパンと塩を持って行くのは「この家で今後食べ物に困ることが無いように」という願いのシンボルなのだそう。
(これは朝ごはん用に近所のパン屋さんで買ったパン)
2. 手作りケーキ率の高さ!
ドイツ人は事あるごとにケーキを焼きますが、今回のパーティーにもケーキを焼いて持って来ている人が何人もいました。パンの横に並ぶ大量のケーキトレー。さながらちょっとしたケーキビュッフェのよう。どれもケーキの種類がかぶっていなかったのが奇跡でした。
3. ベランダが天然の冷蔵庫!
当日の外の気温は3度。大量のビールケースと大量のワインがベランダに並べられていました。飲み物はここから好きにとってね、というスタイルでした。みんなよく飲むのでしょっちゅうベランダのドアが開くことになり、室内が結構寒かったです。
4. パーティーメニューはごくシンプル!
大量のパンとケーキはゲストが持参していたので、ホストの2人が準備してくれていたのはチーズのディップ数種類と果物。テーブルで食事をするわけではないので、手軽に食べられるものを用意するのがパーティーの定番なようです。
ディップのお皿の前には何味なのかを書いた可愛いカードが置かれていたり、可愛いナプキンが用意してあったりと、シンプルなメニューでも十分おもてなし感が出るんだな、と目から鱗でした。
5. 終わらない宴
これはドイツあるあるだと思いますが、パーティーが長い!とにかく長い!
今回は6時スタートだったのですが、12時過ぎても誰一人帰る様子がありません。1時半になってようやく明日朝から用事があるという人たちがポツポツ帰り始めました。私達もその人たちと一緒に家を出ましたが、まだ残っている人たちもたくさんいたので、いったい何時までパーティーが続いていたのかは謎なまま。
そんなこんなでいろいろと驚きや発見のあるホームパーティーでした。現地の人のおうちにお邪魔すると、観光で訪れただけでは見えない部分が見えるので、なかなか面白いものです。